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吉岡大地
Yoshioka Daichi
No.003
自分の価値は「何かを作れること」だと言い聞かせて生きてきました。
街を歩くときも、電車に乗るときも、誰かと話すときも、おしゃれな喫茶店にはいるときも、音楽を聴くときも、布団にはいるときでさえ、僕はこの価値観のもと、自我を保っているのです。
けれどそんな大事な価値も、自分の生活に余裕がなければままなりません。その上他者の生活にも余裕がなければ、見向きもされません。
その程度の価値にすがって、僕は今日も、命を削って価値を作るのです。いつかそれが、命にも代えがたいものになることを願って。
参加作品
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